義歯・入れ歯
健康な生活を送るための義歯・入れ歯
健康な生活を送るための義歯・入れ歯
私たちの歯は、親知らずを除くと全部で28本生えてきます。そのすべてを一生涯、健康な状態で使い続けられる人は、ほんの一握りです。多くの人は、むし歯や歯周病、外傷などで歯を失うことがあるからです。ただし、失った歯を適切な方法で補えば、引き続き健康な生活を送ることもできます。
歯を失ったことによる体への悪影響
失った歯を放置すると、お口の中や全身にさまざまな悪影響が及びます
1 見た目が悪くなる
口元の印象は、歯の色や形、歯並びによって大きく左右されます。それが1本でもなくなると、審美性は大きく低下します。歯がないことを気にしてしまい、自然に笑えなくなる人も少なくありません。
2 歯並びが悪くなる
私たちの歯は、歯列内に隙間があると、それを埋めようと移動を始めます。両隣の歯は、隙間に向かって倒れ込んできます。これを「隣在歯の傾斜」といいます。もともとかみ合っていた歯は、隙間に向かって伸びてきます。これを「対合歯の挺出」といいます。そうした変化に伴って、全体の歯並びも乱れていきます。
3 かみ合わせが悪くなる
歯並びが悪くなれば、当然、かみ合わせも乱れます。上下の歯が効率良くかみ合わなくなるため、一部の歯に過剰な負担がかかったり、食べ物を上手くそしゃくできなくなったりします。そのしわよせは、顎の筋肉や関節にまで及びます。
4 顎関節症のリスクが上がる
顎の関節やその周囲の筋肉に過剰な負担がかかると、顎関節症を引き起こすことがあります。また、口腔周囲の筋肉は、首や肩の筋肉とも連動していることから、肩こりに悩まされる人も少なくないのです。さらには、頭痛、倦怠感などの全身症状を伴うこともあります。
当院の治療方法
当院では、失った歯を補うために、以下の治療法を行っております。
1 義歯(入れ歯)
人工歯と義歯床からなる着脱式の装置です。ここでは、お口の粘膜に接する部分が金属の入れ歯をご紹介します
初期のむし歯も表面に白濁(白いシミ)が現れる程度であり、痛みや不快感を伴いません。この段階で発見し、治療を開始することができれば、歯を削らずに治せます。具体的には、フッ素塗布で歯の再石灰化をはかると同時に、正しいブラッシング法を身に付けていただきます。つまり、定期的にお口の中をチェックしてもらうことで、むし歯や歯周病を早期発見・早期治療することが可能となるのです。
金属床(チタン)
チタンを用いた入れ歯です。金属アレルギーのリスクが低く、比較的軽いのが大きな特長です。強度も高く、入れ歯を薄く作ることができます。
金属床(白金加金)
プラチナ(白金加金)を用いた入れ歯です。こちらも金属アレルギーのリスクは低いです。また、精密な加工がしやすいことから、お口の粘膜にぴったりフィットする入れ歯を製作できます。
2 ノンクラスプデンチャー
金属製のクラスプがない部分入れ歯です。審美性に優れるだけでなく、装着感も良好です。
3 インプラント
顎の骨に人工歯根を埋め込む治療法です。天然歯のようにしっかり噛めて、見た目も美しくなります。「第二の永久歯」と呼ばれるように、歯を失う前の状態を忠実に再現することが可能です。
どっちの治療方法がいいの?
失った歯を補う方法としては、義歯とインプラントの2つが選択肢として挙げられます。どちらが適しているかは、人によって異なります。
義歯がおすすめの人
以下のような希望をお持ちの方は、義歯がおすすめです。
- 手術をしたくない
- 治療期間を短くしたい
- 治療費を抑えたい
- 好きな時に取り外したい
義歯には、人工歯根の埋入というプロセスがないことから、治療期間が短く、費用も比較的安くなります。好きな時に取り外せて、お手入れもしやすいというメリットもございます。
インプラントがおすすめの人
以下のような希望をお持ちの方は、インプラントがおすすめです。
- 見た目を美しくしたい
- 歯を失う前と同じように食事を楽しみたい
- お手入れは簡便な方が良い
- 顎の骨を健康に保ちたい
- 歯並び・かみ合わせを維持したい
インプラントは、人工歯根と人工歯、それらを連結するアバットメントから構成されており、天然歯とほぼ同じ構造をとっています。その結果、審美性や機能性、耐久性において、極めて優れた治療結果が得られます。顎の骨が痩せにくい、歯並び・かみ合わせが乱れにくいといったメリットも存在しています。